10月15日(日)10時~15時にかけて、上賀茂試験地において、洛再LINKS(京都府立洛西高等学校)によるチアーズクラブへの里山体験プログラムの提供「里山フェスin上賀茂試験地」を実施しました。(主催:京都大学フィールド科学教育研究センターと公益財団法人イオン環境財団)チアーズクラブのこどもたち9名とイオンの関係者のみなさん、洛西高校の20名の生徒やお二人の先生、そして、フィールド研の6名のスタッフが雨上がりの上賀茂に集まりました。まちの中で暮らす子どもたちに、森林について学べる体験型プログラムを提供し、自然や、里山の大切さを実感し、学ぶ場を創ることを目的としました。また、京都府立洛西高等学校の洛再Links同好会のメンバーが、チアーズクラブのこどもたちの活動に寄り添うとともに、楽しく安全に過ごす時間を創る体験を通じて、高校生自身も里山の自然やその利用についてより深く学ぶ機会にもしていくこともねらいとしました。プログラムでは、①上賀茂の材料を用いる草木染、②見本園にある竹をノコギリで切るコップ作り、③試験地内を散策しながらの「たからさがしゲーム」をおこないました。昼食をはさんで、ワイワイとにぎやかに活動しているとあっという間に時間が過ぎたのですが、その中で、すっかり高校生と打ち解けている様子が見られました。今回の里山体験プログラムは、7月から10月にかけて、洛再LINKSの皆さんと協働して創ってきました。上賀茂試験地の多様な草木で染める実験や「たからさがしゲーム」づくりなど、10月15日当日までのプロセスを振り返りつつ、今後の活動について皆さんと考えていければと思います。当日プログラムの概要10月15日の活動の様子を写真でご紹介します。8時半、フィールド研スタッフ、高校の関係者が集合して、イベントの準備をおこないました。テント・机・イスの設営や火おこし等です。9時半、予定より早く、チアーズクラブの皆さんが到着しました。初めに、舘野教授より一言あいさつがあり、すぐに高校生へ進行をバトンタッチしました。高校生から、プログラムの概要と注意事項が説明されました。さっそく、タケの見本園、カエデのある場所に行き、草木染に使う葉を採集して事務所棟に戻りました。葉を枝からはずしてざるや鍋に入れたり、屋外のテーブルで布に輪ゴムを使って絞っていきました。高校生と一緒にこどもたちが作業している様子です。タケ、カエデの葉から得られた染料にこどもたちが絞りを加えた布を漬け、煮込みます。鍋に漬けて染色をしている間、タケでのコップづくり、散策しながら「たからさがしゲーム」をおこないました。休憩をはさんで、染まった布をみんなで開きました。いろいろな模様が見られました。タケ(媒染液・ミョウバン)は鮮やかな薄黄色(わかりにくいですが、乾くと鮮やかです)、カエデ(媒染液・酢酸銅)は濃いめの黒っぽい緑といった色合いです。作品は乾燥したのち、1枚は自分で持ち帰り、1枚は10月29日イオンモールでのイベント用に上賀茂試験地に預けられました。最後に、イオン環境財団の飯田様のコメントをいただいて、プログラムは終了しました。チアーズクラブのみなさんは帰路につかれました。