2025年9月13日に実施した今回の里山おーぷんらぼでは、18林班「工藝の森」と畑・基地周辺での作業をおこないました。昼食は各自持参しましたが、参加者が準備してくださったピザの食材を上賀茂の薪や炭を用いて調理しました。 鴨沂高校の高校生・教員、京都大学・大学生、社会人の方が参加しました。フィールド研から、舘野センター長、田中特定研究員が参加しました。全体では10名でした。 活動は次のように実施しました。9:00に集合。自己紹介や試験地の草本についてのレクチャーの後、18林班へ移動して、10時から観察と作業をおこないました。基地に戻って、11時から畑や基地での作業をおこないました。昼食時には、竹炭での調理を楽しみました。 上賀茂試験地は1998年に自生植物の目録が発行されています※。参加者のお一人が、目録に掲載されているが、これまで見かけなかった植物種を、自身のフィールドから持参してくださったので、その説明を受けつつ、皆さんで観察しました。説明を聞いても、すぐ区別がつかないものもあり、難易度は高いのですが、植物を見分けるポイントについて、皆さんで学び合いました。その後、。18林班の「工藝の森」へ移動。18林班では、ウルシ・クワ・コウゾといった樹木の成長、アカメガシワ・クリ・クロバイ・サルトリイバラ・シダなどの自生植物を観察しました。8月の実習で下草刈りがおこなわれていたため、ごく一部のシダなどを刈り取ったのち、山から下りました。基地周辺に戻ってから、竹の整備と畑の手入れ・収穫等をおこないました。炭焼きに向けて、竹が乾燥しやすいよう整理・積み上げたりしたり、竹を割るなどの作業をおこないました。畑では、ピーマン、シカクマメ、ナス、シソ、ローズマリー、ミントを収穫しました。コブナグサ、タデアイ、ワタ、サツマイモの成長はあまり芳しくない状態で、今後どのように進めていくのか協議や検討が必要です。7月に作った竹炭を用いて、実際に調理をおこなってみました。火が付きやすく、火力も十分で、ピザはよく焼けていました。シカクマメ、ナス、シソを早速活用しています。ただ、木炭に比べて火の持ちはあまり長くないようで、特に遠火のときには、たっぷり使用した方が良いようです。北白川での養蜂は分蜂がおこなわれ、巣が形成されましたが、同時期にはじめた上賀茂試験地の巣箱には二ホンミツバチは来なかったようです。次年度に期待です。※上賀茂試験地では、過去に植物の目録が作成されています。1950年~60年台と90年台に作成された上賀茂試験地の植物の目録は以下のとおりです。写真が掲載されているものもあり、現在との景観の違いに驚かされます。伊佐義朗・長谷川勝好(1951) 京都大學演習林本部試験地 上賀茂試験地植物誌. 京都大學農學部演習林彙報. 1951, 1: 1-29. http://hdl.handle.net/2433/266870伊佐義朗・長谷川勝好(1951) 京都大學演習林本部試験地 上賀茂試験地植物誌.京都大學農學部演習林彙報. 1951, 1: 1-29. http://hdl.handle.net/2433/266870伊佐義朗・橋本英二(1954) 京都大学演習林 上賀茂試験地 樹木誌.京都大学學農學部演習林彙報. 1954, 4: 1-38. <写真あり> http://hdl.handle.net/2433/266881伊佐義朗・橋本英二(1957) 京都大学演習林 上賀茂育種試験地樹木目録.京都大學農學部演習林彙報. 1957, 5:1-46. <写真あり> http://hdl.handle.net/2433/266883伊佐義朗・橋本英二(1964) 京都大学演習林 上賀茂育種試験地樹木目録. 京都大学農学部演習林集報. 1964, 7: 1-52. http://hdl.handle.net/2433/266889光枝和夫・山内隆之・紺野絡・平井岳志・藤本博次・田中弘之・金子隆之(1997) 上賀茂試験地自生植物目録(I) : 木本.京都大学農学部演習林集報.30: 73-81.http://hdl.handle.net/2433/278133光枝和夫・山内隆之・紺野絡・平井岳志・藤本博次・田中弘之・金子隆之(1998) I. 演習林の動向 2. 研究ノート 上賀茂試験地自生植物目録(II) : 草本. 演習林試験研究年報. 1998, 1996: 21-39. http://hdl.handle.net/2433/26711