8月10日、上賀茂試験地では、里山おーぷんらぼ(夏休み特別編)を実施しました。畑で育ってきたタデアイを収穫し、草木染めをおこないました。今回、工藝の森の小森さん、IKI LUCAの小倉さんの企画で、当日ご指導もいただきました。タデアイは、春に久留米から来た苗を植えたものです。場所により育ちかたに違いがありましたが、たたき染のための葉は、それぞれ自分で採取しました。また、午後のワークショップで用いる株もここから取り出しました。タデアイの葉やマリーゴールドの花をそれぞれ思い思いのレイアウトで配置して、染めていきました。文字通り、葉っぱを染めたい布の上に置いて、テープで固定し、上からトントンたたいたり、ローラーで押し付けていきます。葉がそのかたちのまま押しつぶされて、色となる成分が布に移り、藍色(インディゴ)に染まるそうです。マリーゴールドも一緒に摘みとって、こちらも叩いて色を移しました。午後からは、生葉染めのワークショップが堤淺吉漆店でおこなわれました。そこで使用されるために掘り出されたタデアイの株です。藍の産地として有名な徳島県では、吉野川下流の肥沃な土地で阿波藩が生産を奨励した歴史があるそうです。今回使用されたタデアイも、元々は徳島から譲り受けたものとのことです。こちらは、午後のワークショップで染められた作品のひとつです。工藝の森の村田さんから、畑のバジル・シソを用いたジェノベーゼとパンの差し入れをいただきました。合間の時間では、秋におこなう取組について関係者が話し合いました。よく参加されている京都産業大学生によるワークショップ企画、イオン・チアーズクラブのこどもたちを対象とした高校生による里山体験プログラムの検討をおこないました。<参考資料>青木 正明(2019)「天然染料の科学 (おもしろサイエンス) 」,日刊工業新聞社.四国大学生活科学部「藍の研究室」https://www2.shikoku-u.ac.jp/hls/a.html