最近は気温の振り幅が大きく体が慣れませんが、着々と冬の気配を感じる舞鶴です。去る11月9日、伊佐津川で秋の環境DNA調査を行いました。環境DNAとは、土壌や水中に含まれるDNAのことで、環境DNAを調べることによりそこにどのような生物がいたか推定することができます。↑水からDNAをろ過しているところ。水温、塩分濃度なども記録します。今回も水中観察により様々な生き物が観察されたので一部を紹介いたします。↑みなさんおなじみのアユ。例年、この時期はアユは産卵を終え最期を迎えますが、今年は気温が高かったためか、まだたくさんのアユを見ることができました。↑オイカワ。夏が繁殖期の最盛期ですが、このオイカワはまだ婚姻色(繁殖期にみられる体色)らしき色合いをしていました。↑オオシマドジョウ。独特の模様をしています。詳しい生態は分かっていませんが、水生植物の根や茎に産卵するようです。↑ヌマチチブ。こちらも独特の模様をしています。青みがかった斑点が美しい魚です。メスが石の下などに卵を産み付け、オスが卵の世話をします。仔魚は川を下り、1ヶ月ほど海で生活するようです。↑モクズガニ。ハサミのフサフサが特徴(藻ではなく、実際にハサミから生えています)。秋から冬にかけて川を下り、海で産卵するカニです。写真を撮った地点は、河口から13km離れており、10cm程度のカニがこれだけの距離を移動するのは「がんばれ!」と応援したくなります。前回の夏の環境DNA調査では、50種類を超える魚が検出されました。秋の結果が今から楽しみです。