次世代の人々が、森里海や環境への関心を高めるにはどうしたらよいのでしょうか? また、何をきっかけにして、それらへの関心は高まるのでしょうか?このようなテーマで、高等学校の生徒や大学生・大学院生が集まって、ディスカッションする交流会をおこないました。3月24日、京都大学旧演習林事務室(ラウンジ)で開催されました。はじめに、徳地教授から、本日の趣旨説明をおこないました。つづいて、各校の活動について紹介します。翌日の「森里海シンポジウム」に参加する高校のうち、5校が参加しました。その後、3つの班に分かれて、環境への関心が高かったときや低かったときについて、振り返る作業をおこないました。生徒各自がその経緯を図で描きながら、最も大きな変化があったときやそのきっかけについて互いに紹介しました。議論を進めながら、ファシリテーターやTAの大学院生にサポートしてもらいながら、班としての考えをまとめているところです。3班それぞれに発表し、高校の先生や参加した企業の方々からコメントをいただきました。約3時間の交流は短い時間でしたが、森里海や環境への関わりについて、生徒同士やサポートした方々とのお話が弾んでいました。最後に時任先生からしめくくりのコメントです。自分以外の視座から考える経験が、今後の活動や進路を決めるときのヒントを与えてくれるかもしれません。交流するだけでも、もちろん大成功なのですが、この機会を何かに活かしてもらえたら、うれしい限りです。また、議論が進んだり、共感が得られるとき、どのような対話が為されているのか。そのような視点で研究を進めるため、交流会を記録したデータを今後分析していく計画です。その結果はまとめられたときに、ご報告します。 この交流会は、京都大学フィールド科学教育研究センター、及び、公益財団法人イオン環境財団の主催、JST「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の共催により、高大連携の取組としておこなわれました。また、対話の記録及び分析において、パナソニックホールディングス株式会社様のご協力を得ました。記して感謝申し上げます。