ここ最近、天候がすぐれなかった舞鶴ですが、今日は晴れ間がのぞき、久しぶりのダイビング日和となりました。4月22日に柴を沈めてから1週間が経ちましたが、1週間という短い期間でも、地上でみた柴とは大きく様相が変わっていました。まず目を引いたのは、大量のシオミドロです。シオミドロは、褐色の藻類で、春先に多く出現します。↑スギの柴漬けを覆うシオミドロ(茶色のもやもやしたヤツ)。まるで海藻の絨毯ですね。おそらく流れてきたシオミドロが引っかかっていると思うのですが、柴漬けにはこのように海藻を引き止める働きもあるのかもしれません。また、シラカシの柴漬けには、マナマコが付着していました。マナマコは、海底につもった砂や泥を口に運び、泥の中の植物プランクトンなどの有機物を食べますが、実は海藻のかけらなども食べています。柴に付いたシオミドロを食べにやってきたのでしょうか?ハゼの仲間であるアカオビシマハゼも柴の隙間に隠れていました。アカオビシマハゼは雑食性で、小さなエビや無脊椎動物を食べています。名前を聞くと、「なんだ、オビは赤じゃなくて黒じゃないか!」と思うかもしれませんが、実は尻ビレに赤い縞模様があり、尻ビレに赤い帯があるシマハゼということでこの名前が付きました。今後も柴漬けの様子を紹介していきますので、ご期待ください。