里山エリアの12林班での”森の再生!新里山づくり ~コナラ・クヌギの植樹活動”をおこないました。NPO森守協力隊が京北でおこなわれている森のようちえん“もりもり京北”の子どもたちが、どんぐりから大切に育てた苗を、試験地にて2年ほどお預かりしていました。今回は、その苗を試験地の敷地内に植樹しました。里山おーぷんらぼの参加メンバーも加わり、新しい里山づくりの活動に1日汗を流しました。 里山おーぷんらぼから高校生(11名)及び大学生・社会人(8名)の19名。森守協力隊・森のようちえんからのお子様とご家族16 名、森守協力隊関係者の6名、そして、京都大学フィールド科学教育研究センターから、舘野教授、坂野上講師、田中特定研究員、紺野技術職員、大橋技術職員、岸本技術職員が参加しました。合計51名での活動になりました。プログラムおーぷんらぼのプログラムは以下のようにおこなわれました。9:00~ 9:30 試験地事務所集合、オリエンテーション。班分けののち出発。9:40~10:30 苗畑へ移動。苗の掘り起こし作業。作業説明ののち、手分けして作業。 その後、12林班へ移動。10:50~12:10 植樹と電気柵設置(一部の人は、昼食の準備を並行して実施)。12:10~12:30 12林班から事務所棟へ移動。12:30~13:40 昼食。京北子宝芋カレー・ほうれん草カレー。13:40 集合写真。一部のご家族など、ここまでで帰路に。 12林班で作業するグループと片付けるグループに分かれ活動。14:00~15:00 森では電気柵設置の続きをおこなう。15:30 最後に、あいさつ。全体の終了。(オリエンテーション)森守協力隊の関係者と里山おーぷんらぼのメンバーとの連携イベントでした。森守協力隊の降矢さん、宮西さんからオリエンテーションがおこなわれ、その後、事務所前の芝生スペースで班分けをおこないました。高校生をリーダーに、3~4人一組になりました。(苗畑)苗畑に行って苗を掘り起こしました。奥に、雪が積もっていますが、前日寒波が通り過ぎたため京都市内でも積雪がありました。雪が少しずつ溶けていく中での作業となりました。 はじめに各班のリーダー役である高校生が掘り起こし方の指導を受けています。続いて、指導を受けた高校生がサポートしながら、みんなで掘っていきます。けっこう掘り出すことに苦労しています。なぜなら、こんなにも根がはっているためです。 移植後2年ほど経過して、この苗畑で過ごしています。”根切り”の作業を昨年11月におこなっていますが、下方向へも根がしっかり伸びており、太く下に伸びる根をあまり傷めないように注意しながら剪定しつつ、掘り起こしていきました。苗畑での作業が終わったら、いよいよ植樹地へ。途中、メタセコイアの斜面などを登りながら、歩いて10分ほどの現地(12林班)に向かいます。(植樹)トラックで運んだ苗はコナラ・クヌギが約80本。植樹のレクチャーを受けて、手分けして植えていきました。土中には、以前あったマツ等の根が四方に張っているため、それらを切りながら掘り、最後は、苗を置いて、土をかぶせて、十分に押さえます。(昼食)昼食は、京北子宝芋カレーとほうれん草カレーをいただきました。寒い山での作業の後の空腹で、おいしさが倍増しました。「京北子宝いも」とは、京都市と京都大学が連携して開発している「新京野菜」のひとつで、京北地域限定で栽培される。親芋の周りに多くの子芋が付くそうです。(詳しくは右のHPなど。コトノムスビ:https://www.kotonomusubi.kyoto/satoimo/)(電気柵の設置) シカ・イノシシ対策の電気柵を設置しました。電線が織り込まれたロープ(6本)で植樹地を囲いました。柵に電気を供給する太陽光パネルを斜面の上側に設置し、斜面の上と下に出入口をつくっています。動物が間から入らないようにロープの間隔を調整しています。 ロープに触ると、強い静電気に触れたときのようなバチッという刺激があります。これにより、動物がいやがって避けるように行動させていくことが狙いです。(最後のあいさつ)無事、植樹と電柵の設置できました。春以降も楽しい活動とあわせながら、里山の作業をできればと考えています。最近の12林班の変化(2024年12月5日)草刈り後の斜面。丸太等が残っている【パノラマ撮影】(2024年12月14日)里山おーぷんらぼでの作業を終えた斜面【パノラマ撮影】(2025年1月11日)里山おーぷんらぼでの植樹作業中【パノラマ撮影】