今回の「里山おーぷんらぼ」では、ドラム缶炭窯による竹炭づくりに挑戦しました。 3月7日(金)~9日(日)の3日間にわたり、5名(3/7)、22名(3/8)、2名(3/9)が参加しました。京都大学の教員・職員と多くの大学生、京都芸術大学・京都工芸繊維大学・龍谷大学から3名、森守協力隊の1名、一般から3名の方々が参加されました。フィールド研から、舘野センター長、田中特定研究員、紺野技術職員、長谷川技術職員が参加しました。今回の炭焼きは、おおよそ以下のようにおこないました。(3月7日) 朝、ドラム缶炭窯で計測機器の設置。焚口に火をおこし、炭焼きを開始しました。夕方には火を落として帰宅しました。(3月8日) 9時に、講義室に集合。オリエンテーションと自己紹介。大学生を中心に22名とフィールド研スタッフ4名が参加しました。レクチャー後、参加した皆さんで薪を少しずつくべるなどの作業をおこないました。合間の時間に竹を用いた工作をおこないました。(3月9日) 窯から炭を出しました。プログラム(3月7日)9時:ドラム缶炭窯の調整(計測機器の設置や隙間を埋める作業など)。 1号機には竹のみ、2号機には竹と広葉樹を投入しました。10時半くらい:焚口に火をおこし、炭焼きを開始しました。 点火後は、温度と煙の色・においを観察しながら加熱しました。 窯の内部の温度は400度近くまで上昇しています。 1号機(竹のみ)の窯は非常に早く進行し、 12時ころには自燃(じねん)となりました。 14時半くらいに、粘土で焚口を塞ぎました。15時前。2号機(竹と広葉樹)の焚口の火を落としました。(3月8日)9時集合。竹の炭焼きや森里海と文化会の活動について、倉内さんから説明。 自己紹介もおこないました。9時半ころ、炭窯に場所へ。2号機の焚口で再度点火しました。 初めて上賀茂試験地を訪れた参加者に対しては、舘野センター長による ミニガイドツアーがおこなわれました。10時半くらいから、竹を使った工作を開始(お昼休憩挟む)11時半頃、料理を作り、昼食。タマネギたっぷりのズッパでした。12:30:竹細工・竹工作を再開14時頃:一旦戻って全体で片付けたのち、クロージング。14時~15時:交替で引き続き炭焼き窯を見守りました。15時半には、炭窯から離れました。(3月9日) 窯の温度は十分下がったので、10時30分、窯を開くと、竹炭が完成していました。技術職員によれば、今回は比較的うまくできたそうです。今後のサークルやおーぷんらぼの活動で活用する予定です。以下では、写真や動画を交えて、活動の模様をご紹介します。3月7日(金)1号機の炭窯。竹のみを詰めています。2024年7月に木津川市鹿背山から運んできたものです。苗畑で乾燥させた後、らぼに参加した皆さんで短く切ったり、割ったり、節を除く作業をしてきました。こちらは2号機の炭窯。竹のみでは充てんできなかったので、途中から広葉樹を加えました。焚口で点火。窯を加熱していきます。1号機では、お昼前後に自燃(じねん)となりました。12時半くらいの写真。14時半ころ、1号機の焚口をブロックと粘土でふさぎました。これほど早く進行したのは、竹という材料の質や大きさ、乾燥度が、過去の木材と大きく違っていたからでしょうか。今日の作業は終了。一度、火を落として、翌日また再開します。3月8日(土)最も多く参加者が集まりました。オリエンテーションののち、窯のある場所へ向かいます。1日目の工程などを解説。2号機には、まだ加熱が必要で、温度と煙の色・においを観察しつつ、少しずつ薪をくべます。炭窯の作業は交代でおこなって、その他の参加者は竹を使った工作に取り組みました。はじめて参加する大学生なども多く、舘野教授によるミニガイドツアーがおこなわれました。【動画】里山エリアにある炭窯への道3月9日(日)1号機の窯の中は12.8℃、2号機の窯の中は28.3℃。窯内の温度は十分冷えています。1号機の窯を開いたところです。上賀茂試験地のドラム缶炭焼き窯で、はじめての竹炭です。苗畑横の倉庫に保管しています。調理などで使用する予定です。3月7日。炭焼きとは別の作業ですが、5月の里山おーぷんらぼに備えて、シカが芽を食べにくいように、チャノキに寒冷紗を被せました。うまく防ぐことができるとよいのですが…