2025年2月18日(火)、第2回SATOYAMAフォーラム「みんなで考えつくる -新しいSATOYAMA(里山)」が開催されました。公益財団法人イオン環境財団が主催し、京都大学、国連大学、千葉大学、東京大学、東北大学、早稲田大学の6大学が参加し、国連大学ウ・タント国際会議場とオンラインのハイブリッド形式でおこなわれました。(プログラムはこちらです。)第1部では、「イオン環境財団のSATOYAMAづくり 宮崎県綾町の事例発表」と題して、講演とパネルディスカッションがおこなわれました。第2部の「第2部SATOYAMAに関わる研究や実践内容の発表」では、京都大学フィールド科学教育研究センターが幹事として、財団と連携して推進する「新しい里山里海共創プロジェクト」について、全体像を紹介したのち、京都大学フィールド研の横部特任助教、八柳特任助教、京都大学大学院生の足立さん、神津さん、国立環境研究所の包特別研究員が登壇し、それぞれの取組や新しく得た知見についてお話しました。その後、他の5大学から、今年度の取組についての紹介がおこなわれました。京都大学フィールド研の横部特任助教、京都大学大学院生の足立さん、神津さんが2024年夏におこなった「里山の土壌を知るプロジェクト」について説明しています。京都大学フィールド研の八柳特任助教が伊佐津川での魚類相に関する報告をおこなっています。環境DNAを用いた調査結果とともに、魚が上りやすい魚道について提案し、地域と協働していく計画が紹介されました。国立環境研究所の包特別研究員からは、2023年度に里山活動団体を対象として実施したアンケートの結果分析が紹介されました。第3部「SATOYAMAの未来に関する意見交換・パネルディスカッション」では、舘野センター長の進行をつとめました。今回のフォーラムではグラフィックレコーディングが導入され、発表や議論の内容がその場で可視化されています。会場ロビーには、京都大学のプロジェクトに関わる多くのポスターを展示しました。レセプションでは、第2部に登壇した皆さんで集合写真を撮影しました。それぞれが発表した内容のグラフィックレコーディングのパネルを持っています。同じく、こちらは第3部に登壇した皆さんでの集合写真です。前回に比較すると今回のフォーラムでは、若手研究者や大学生・大学院生の発表や参加が多くあった印象で、里山里海の共創を進める次世代のひと同士、直接交流する貴重な機会となったと感じました。こうした機会をきっかけに、大学間や多様な主体の間での交流がさらに進んでいくといいですね。