2024年6月15日、上賀茂試験地で「第14回里山おーぷんらぼ」をおこないました。社会人・大学生・高校生など25名が参加しました。京都大学フィールド科学教育研究センターから、センター長、特定研究員、技術職員のほか、企画情報室やイオン環境財団の事業局からも職員が参加しました。参加者全体での自己紹介をおこなった後、里山エリアに移動して活動を開始しました。はじめての参加者を技術職員が案内しました。それ以外の参加者は、基地・倉庫の道具(剪定ハサミ、大きなハサミ、大きな鎌、ノコギリ、スコップ、ひも、救急セット)を持参して、18林班に向かいました。(植樹した箇所の手入れ)里山エリア・18林班の植樹された木周辺と電気柵沿いの草刈をおこないました。ウルシは、植樹より3ヶ月経て、8本のうち7本の葉は徐々に展開して、順調に生長しています。1本は頂芽部分が脱落して、根元近くから2つの枝が萌芽していたので、小さい方を剪定して枝を1つにしました。6月4日には、クワの実がたわわに成っていましたが、熟したのち、あらかた鳥に食べられたようです。コウゾは、葉の展開は見られる一方で、木の高さは植樹当初と大きく変わらな様子でした。電気柵内には、サルトリイバラ、ササ、シダ類などが生えていました。伐採したコナラなどからの萌芽も多数見られました。(畑での作業)畑の草引き、水やりをおこないました。新たに、黄色の染料となるコブナグサを植えました。(道づくり)畑・基地のある場所から18林班に向かう近道を整備しました。高校生らを中心に皆さんで各所に分かれて作業しました。近道を作った箇所の作業前と作業後の比較です。水路を渡る階段と林道へ上る階段ができて、歩きやすくなりました。(昼食・情報共有)作業は午前中で終了して、昼食をとりました。途中で、講義室に集まって、参加者からの情報提供をいただきました。11月に開催予定の「森へのパスポート」の活動、7月15日に京北で開催予定の「おとぎの森のぼうけん」(おとぎの森のぼうけん実行委員会等による主催)の活動が紹介されました。また、画材用木炭(やなぎ)、本日苗を植えた染料の材料コブナグサ、京都大学学術研究展開センターとフィールド研の連携などについての情報が共有されました。この情報提供の時間には、併行してILASセミナー実施中の上賀茂試験地長、実習生7名、技術班長も同席されました。