今回の里山おーぷんらぼでは、里山エリアの手入れをおこなった後、来年の植樹の準備、竹割り、種子採取などをおこないました。作業はお昼過ぎに終了。引き続き残った参加者で、昼食をとりながら、ピザ窯での調理を楽しみました。洛西高校などいつものメンバーの他、すぐお隣の総合地球環境学研究所からSustai-N-able (SusN) プロジェクトの研究者、公開実習を履修する三重大学、京都薬科大学の学生が参加しました。苗の準備、植樹地の下見をおこなったNPO森守協力隊のメンバーも加えると12名の参加でした。京都大学フィールド科学教育研究センターから、舘野教授、田中特定研究員、長谷川技術職員、中村技術職員が参加しました。プログラムはじめに、活動の趣旨説明、簡単な自己紹介をおこないました。 里山エリアに行き、ウルシ・クワ・コウゾの状態を観察しました。順調に育っているものもありますが、苗の頂点部分が枯れて、脇から芽を出しているウルシや生育が遅いためか背丈の低いコウゾも見られました。スノキ、ナツハゼなどは今回確認できなかったので次回以降に調べる予定です。 2月に伐採したクリ、クロバイ等の芽がずいぶん成長しており、植樹した苗の高さを越える勢いです。日蔭にならない程度に刈り取る必要があると考えています。この日は、苗周辺を覆っている下草、電柵沿いの下草を刈りました。また、電柵の斜面下側を観察して、グリーンウッドワークに用いるためのクリの木に目印を付けました。比較的元気なクワ(左写真)とウルシ(右写真)の苗畑横のテント(基地)にもどって、1月植樹の準備をおこないました。具体的には、クヌギの苗周りの根切り作業、広がっている枝を剪定して、一本立ちした形の苗となるように整えました。竹炭を来年の春にかけて作る予定です。炭窯の中で竹を隙間なく充填することが必要であるため、竹をドラム缶の窯の長さに切り、割って節を除く作業を地道におこないました。ドラム缶炭窯1台分くらいの材料は得られたものと思われます。畑では今後の活動に備えて、タデアイ、コブナグサ、シソ、オクラの種を集めました。畑で掘り出したサツマイモ、バジルを用いたピザをピザ窯で焼きました。1月の植樹に向けた準備下の図は、昨年以来の里山おーぷんらぼの活動場所を示した地図です。2024年は、12林班のマツの伐採、搬出、下草刈りなどが職員によりおこなわれました。斜面下の林道から見た12林班。12月から1月にかけて、下草を刈ったり、地拵え等の作業が必要です。