2023年7月7日:13:00-16:30里山の評価指標の検討とコンソーシアム構築のため、プロジェクトのメンバー3名とプロジェクト協力者1名で、木津川市「かせやまの森創造社」の視察に行ってきました。今回の視察は「新しい里山・里海共創プロジェクト」メンバー以外、イオン環境財団、木津川市、きょうと生物多様性センター、京都府の職員が参加しました。 かせやま(鹿背山)は万葉集にも登場する歴史がある里山で、2019年、里山全体のマネジメントを目指し、地元、鹿背山区の住民を中心とした活動団体の有志が「かせやまの森創造社」を立ち上げました(当社のホームページより)。「かせやまの森創造社」は、里地里山の再生と持続可能な活用に関する活動を行い、自然環境と生物多様性の保全に寄与することを目的としています。これらの目的を達成するために、里山や竹林の整備、里山資源を活用し、市民の憩いの場をつくり、環境教育、連携活動(活動団体、行政、市民、教育機関、支援企業等)という様々な事業を実施しています。さらに、「かせやまの森ビジョン2030」まで計画を立てています。今回、「かせやまの森創造社」会長筒井康博さんにかせやまの森を案内していただき、かせやまの森を歩きまわりながら、視察参加者同士で交流と意見交換を行いました。まず、鹿背山倶楽部を経て、かせやまの森創造センターを見学しました。創造センターは活動拠点・交流の拠点であります。そこに、竹のベンチ、市民菜園、作業道具部屋等があります。 そのあと、竹林の尾根道を歩きながら、筒井さんから竹林管理の有無の比較、イノシシ獣害、タケノコ堀り作業等について、現場を回りながら紹介していただきました。 次に、「鹿背山の柿を育てるネットワーク」の活動基地を見学させていただきました。休憩所から素晴らしい景観が見られ、同ネットワークのボランティア参加者についてお話を伺いました。また、「こそだてママnet☆」の活動拠点をまわりました。写真は地図で居場所を確認していただいている様子です。 最後に、観音寺山の山頂186mのところまで歩き、展望のサクラ広場を経て、山を下りました。展望のサクラ広場で、山の景観と木津川市全体を眺めながら、休憩をしました。今回の視察では、里山活動団体、行政、大学、支援企業の各関係者が集まり、現場を歩きまわりながら、様々な意見交換ができ、連携活動のベース構築になったと考えられます。今後、「新しい里山・里海共創プロジェクト」活動の一環として、環境DNAの調査、竹林の調査、社会調査等様々な調査、大学授業の実習、ボランティア活動などを行い、これらの調査や活動を通じて、「かせやまの森」をモデルとして、新しい里山里海のあり方を探っていきたいです。今後、共創プロジェクトのかせやまの森での活動について、引き続き更新していきます。興味がある方ぜひ連絡ください。